【AI落語】寿限無地震版(新作落語)
日本は地震大国と言われますが、地震学者の方々は震度にも細かい分類があるそうです。震度1から7まで、さらにマグニチュードやら震源の深さやら、まるで地震の履歴書のような詳細な記録をつけています。
そんな地震の分類に人生を捧げた地震学者が、息子に世界中の著名な地震の名前と震度階級を全部付けてしまったという、まさに震撼すべき騒動を古典落語「寿限無」風にアレンジしてみました。
まくら
地震学者という学者さんは、地震の規模と特徴に異常なほど詳しいものでございます。普通の人が「大きな地震」と言うところを、「マグニチュード7.3、震源深度15キロメートル、最大震度6強」だのと、数値で表現する。
ある気象庁の地震火山部に勤める伊藤研究官、これが根っからの地震研究者でして、日本各地の地震データを分析するのが生きがいでした。そんな伊藤研究官に待望の息子が生まれまして、「この子には歴史に残る地震の名前を全部付けてやろう」と考えたのが、今日のお話でございます。
あらすじ
地震への執着
伊藤「おい、かあちゃん。息子の名前を考えたぞ」
奥さん「どんな名前?」
伊藤「歴史的大地震の記録を全部入れてな」
そこで考えに考え抜いて付けた名前が、これがもう大地震のように長大。
「関東大震災大正十二年九月一日午前十一時五十八分発生マグニチュード七・九推定最大震度七相当首都圏壊滅的被害復興記念兵庫県南部地震平成七年一月十七日午前五時四十六分発生阪神淡路大震災マグニチュード七・三最大震度七神戸市直下型地震都市防災対策見直契機東北地方太平洋沖地震平成二十三年三月十一日午後二時四十六分発生マグニチュード九・〇国内観測史上最大規模巨大津波発生原因東日本大震災復興祈願安政大地震安政元年十一月四日発生江戸直下型推定マグニチュード六・九江戸城石垣崩壊記録現存濃尾地震明治二十四年十月二十八日発生マグニチュード八・〇内陸最大級活断層型地震研究重要資料提供者十勝沖地震昭和二十七年発生マグニチュード八・二北海道太平洋沿岸津波被害甚大海溝型地震典型例研究対象新潟地震昭和39年発生マグニチュード七・五液状化現象学術的発見契機地盤工学発展貢献者」
奥さん「あんた、それ聞いてるだけで揺れそう」
伊藤「大丈夫、地震学会なら皆知ってる」
保育園での避難訓練
その子が五歳になって保育園に入園。地震避難訓練の時のこと。
保育士「お名前を教えてください」
伊藤Jr.「関東大震災大正十二年九月一日午前十一時五十八分発生マグニチュード七・九推定最大震度七相当首都圏壊滅的被害復興記念兵庫県南部地震平成七年一月十七日午前五時四十六分発生阪神淡路大震災マグニチュード七・三最大震度七神戸市直下型地震都市防災対策見直契機東北地方太平洋沖地震平成二十三年三月十一日午後二時四十六分発生マグニチュード九・〇国内観測史上最大規模巨大津波発生原因東日本大震災復興祈願安政大地震安政元年十一月四日発生江戸直下型推定マグニチュード六・九江戸城石垣崩壊記録現存濃尾地震明治二十四年十月二十八日発生マグニチュード八・〇内陸最大級活断層型地震研究重要資料提供者十勝沖地震昭和二十七年発生マグニチュード八・二北海道太平洋沿岸津波被害甚大海溝型地震典型例研究対象新潟地震昭和39年発生マグニチュード七・五液状化現象学術的発見契機地盤工学発展貢献者です」
保育士「ちょっと、地面が揺れてるような気がしてきた」
名前を言い終わる頃には、まるで本当に地震を体験したような緊張感。他の園児たちは防災意識が高まってしまいました。
小学校での理科授業
小学校の理科の授業で地震の勉強。
先生「今日は地震について学びましょう」
伊藤Jr.が例の長い名前で自己紹介すると、先生「君は地震の生き字引みたいね」
授業では、教科書に載っていない詳細な地震データまで暗記しており、「この地震の余震は三ヶ月間続いて…」「プレートの境界面で…」
友達からは「地震計君」と呼ばれ、理科の時間は毎回地震学の講義になってしまいました。
地震での事故
ある日、小さな地震が発生。この子が地震の観測に夢中になって、揺れている最中に机の下に潜るのを忘れて、本棚の本に埋もれてしまいました。
友達「先生!関東大震災大正十二年九月一日午前十一時五十八分発生マグニチュード七・九推定最大震度七相当首都圏壊滅的被害復興記念兵庫県南部地震平成七年一月十七日午前五時四十六分発生阪神淡路大震災マグニチュード七・三最大震度七神戸市直下型地震都市防災対策見直契機東北地方太平洋沖地震平成二十三年三月十一日午後二時四十六分発生マグニチュード九・〇国内観測史上最大規模巨大津波発生原因東日本大震災復興祈願安政大地震安政元年十一月四日発生江戸直下型推定マグニチュード六・九江戸城石垣崩壊記録現存濃尾地震明治二十四年十月二十八日発生マグニチュード八・〇内陸最大級活断層型地震研究重要資料提供者十勝沖地震昭和二十七年発生マグニチュード八・二北海道太平洋沿岸津波被害甚大海溝型地震典型例研究対象新潟地震昭和39年発生マグニチュード七・五液状化現象学術的発見契機地盤工学発展貢献者が本に埋もれました!」
先生が救助に向かいましたが、名前を言っている間に地震は収まり、この子は自分で本を整理して元通りにしておりました。
改名への転換
とうとう父親も諦めました。
伊藤「やはり短くしよう。『震』でどうだ」
奥さん「それなら覚えやすいわね」
そして数年後、『震』と名前を変えた息子が、また地震の時に机の下に潜り遅れて、椅子に頭をぶつけてしまいました。
友達「『震』が揺れた!」
近くにいた大人「震が揺れるって、それ地震のことじゃないのか?何が起こったんだ?」
まとめ
地震の記録を使った寿限無、いかがでしたでしょうか。地震学の専門用語は確かに正確ですが、やはり日常生活では揺らぎすぎますね。
防災意識は大切ですが、時には平穏な日常も必要だということを改めて感じました。しかし改名後も混乱が続くあたり、まさに地震のような根深い問題があります。
大地のように安定した名前も、時には小さな揺れが必要かもしれませんね。他の寿限無シリーズもお楽しみください。
この作品はフィクションであり、実在の地震学者や気象庁職員とは一切関係ございません。また、実際の地震災害に対する配慮を込めて創作しております。**


