【AI落語】寿限無名刀(新作落語)
古典落語「寿限無」を、今度は戦国時代の刀工の世界に移してみました。
歴代の名工と神々の加護を全て込めた、とても長い刀の銘。
桜散る城下町と鋼の輝きが織りなす、侍風寿限無をお楽しみください。
太鼓と笛の音色に乗せて、笑いもお届けします。
まくら
日本刀の銘って、とても格調高いものが多いですよね。
正宗、村正、虎徹…と、名工の名前が刻まれている。
それを全部組み合わせた刀を作ったら、どんなことになるでしょうか。
あらすじ
戦国時代の京都で、刀工の正宗が新しい名刀に銘をつけようとしていました。
正宗「この刀には、刀工の技術を全て込めた銘をつけたい」
弟子の村正が提案しました。
村正「正宗の技はいかがでしょう」
正宗「正宗、良いですな。でも、もっと多くの名工の技を込めたい」
村正「村正も加えましょう」
正宗「正宗・村正、素晴らしい。でも、まだ足りません」
村正「虎徹も」
正宗「正宗・村正・虎徹。でも、もっと」
二人は次々と名工の名前を追加していきます。
村正「兼元も」
正宗「兼定も」
村正「清光も」
正宗「光忠も」
村正「国行も」
正宗「長光も」
村正「景秀も」
正宗「則房も」
どんどん長くなる刀の銘。
村正「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房」
正宗「まだまだです。国友も」
村正「助真も」
正宗「康継も」
村正「忠吉も」
ついに完成した究極の刀の銘は…
正宗「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸だ!」
村正「なんと立派な銘でございましょう」
殿様への献上式の日がやってきました。
家老「新しい名刀をご紹介いたします」
家老「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸でございます」
でも、あまりに長すぎて…
殿様「何と申したか?」
家老「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸」
殿様「長すぎて覚えられぬ」
他の大名との贈り物でも…
使者「素晴らしい名刀をお持ちしました」
大名「その刀の銘は?」
使者「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸です」
大名「刀掛けの札に書ききれぬ」
刀剣商との取引でも…
商人「この名刀はいかがですか」
武士「銘は何と?」
商人「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸」
武士「目録に記せぬ」
茶会での披露でも…
茶人「本日は名刀をお持ちしました」
客「どのような銘でございますか」
茶人「正宗・村正・虎徹・兼元・兼定・清光・光忠・国行・長光・景秀・則房・国友・助真・康継・忠吉・左文字・吉光・安綱・友成・行平・国綱・宗近・三条・五条・神通・雷切・鬼切・童子切・数珠丸・鬼丸」
客「短冊に書けませぬ」
正宗が心配になって村正に相談しました。
正宗「村正、困ったことになりました」
村正「どうされました?」
正宗「刀の銘を言っているうちに、皆立ち去ってしまうのです」
村正「それは大変ですね。ところで、なぜ行灯を点けているのですか?」
正宗「刀の銘を言っているうちに、桜が散ってしまったのです」
まとめ
侍風寿限無、切れ味鋭い笑いを感じていただけましたでしょうか。
どんなに名工の技が込められても、銘が長すぎると実用的ではありませんね。
伝統も大切ですが、覚えやすさも武器には必要です。
戦国の世の職人魂も、時には笑いの種になるものです。
武士の世界を描いた落語も、なかなか格調高く面白いものでした。
刀と笑い、どちらも日本文化の大切な宝物なのかもしれませんね。


