【AI落語】寿限無神子(新作落語)
古典落語「寿限無」を、神秘的なインドの世界に移してみました。
ヒンドゥー教の神々の名前を全て込めた、とても神聖で長い名前。
インドの深い精神世界と豊かな神話が織りなす、スピリチュアルな寿限無をお楽しみください。
多神教の奥深さと、それゆえの複雑さを感じていただけることでしょう。
まくら
インドのヒンドゥー教には、たくさんの神様がいらっしゃいます。
ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァをはじめ、数え切れないほど。
全ての神様の名前を子供につけたら、どんなことになるでしょうか。
あらすじ
インドの聖地ヴァラナシで、バラモンのラーマが生まれたばかりの息子に名前をつけようとしていました。
ラーマ「息子には、神々の加護を受ける名前をつけたい」
同じくバラモンの友人クリシュナが提案しました。
クリシュナ「ブラフマー神の名前が良いでしょう」
ラーマ「ブラフマー、素晴らしい。でも、もっと多くの神々の加護を受けたい」
クリシュナ「ヴィシュヌ神も入れましょう」
ラーマ「ブラフマー・ヴィシュヌ、いいですね。でも、まだ足りません」
クリシュナ「シヴァ神も必要です」
ラーマ「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ。でも、もっと」
二人は次々と神々の名前を追加していきます。
クリシュナ「ガネーシャ神も」
ラーマ「ハヌマーン神も」
クリシュナ「インドラ神も」
ラーマ「アグニ神も」
クリシュナ「ヴァーユ神も」
ラーマ「ヴァルナ神も」
クリシュナ「スーリヤ神も」
ラーマ「チャンドラ神も」
どんどん長くなる子供の名前。
クリシュナ「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ」
ラーマ「まだまだです。ラクシュミー女神も」
クリシュナ「サラスヴァティー女神も」
ラーマ「ドゥルガー女神も」
クリシュナ「カーリー女神も」
ついに完成した子供の名前は…
ラーマ「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ・ラクシュミー・サラスヴァティー・ドゥルガー・カーリー・ヤマ・クベーラ・プリトヴィー・アーカーシャ・オームだ!」
クリシュナ「なんと神聖な名前でしょう!全宇宙の神々が守ってくださいます」
子供の成人式の日がやってきました。
僧侶「成人する者の名前を読み上げます」
僧侶「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ・ラクシュミー・サラスヴァティー・ドゥルガー・カーリー・ヤマ・クベーラ・プリトヴィー・アーカーシャ・オーム君、前に出なさい」
でも、あまりに長すぎて…
参列者A「今なんと言われましたか?」
僧侶「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ・ラクシュミー・サラスヴァティー・ドゥルガー・カーリー・ヤマ・クベーラ・プリトヴィー・アーカーシャ・オーム君です」
参列者B「神聖すぎて覚えられません」
結婚の相談の時も…
仲人「素晴らしい男性をご紹介します」
花嫁の父「その方のお名前は?」
仲人「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ・ラクシュミー・サラスヴァティー・ドゥルガー・カーリー・ヤマ・クベーラ・プリトヴィー・アーカーシャ・オームさんです」
花嫁の父「え?もう一度」
仲人「ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァ・ガネーシャ・ハヌマーン・インドラ・アグニ・ヴァーユ・ヴァルナ・スーリヤ・チャンドラ・ラクシュミー・サラスヴァティー・ドゥルガー・カーリー・ヤマ・クベーラ・プリトヴィー・アーカーシャ・オーム」
ラーマが心配になってクリシュナに相談しました。
ラーマ「クリシュナよ、息子のことで困っています」
クリシュナ「どうされました?」
ラーマ「名前を言っているうちに、皆瞑想に入ってしまうのです」
クリシュナ「それは…。ところで、なぜお香を焚いているのですか?」
ラーマ「名前を言っているうちに、輪廻が一周してしまったのです」
まとめ
インド風寿限無、神聖な笑いを感じていただけましたでしょうか。
どんなに神聖な願いも、行き過ぎると実用的ではなくなってしまいますね。
神々の加護も大切ですが、現実的な配慮も忘れてはいけません。
多様性の豊かさと、それゆえの複雑さを感じる話でした。
インドの深い精神性も、時には笑いの種になるものです。
宗教と笑い、両方とも人生を豊かにしてくれる大切な要素なのかもしれませんね。


