【AI落語】寿限無ワイン(新作落語)
古典落語「寿限無」の舞台を、今度はフランスのワイナリーに移してみました。
芸術的なまでに凝った高級ワインの名前。
フランス人の美意識と職人気質が生み出す、エレガントな騒動をお楽しみください。
ワインの知識がなくても楽しめる、フレンチ風寿限無の完成です。
まくら
フランスワインの名前って、とても優雅で長いものが多いですよね。
シャトー何々、コート・ド・何々と、産地や年代、葡萄の種類まで入って。
それを極限まで長くしたら、一体どうなるんでしょうか。
あらすじ
南フランスのワイナリー「シャトー・ボンヌール」で、醸造家のピエールが新しいワインの名前を考えていました。
ピエール「今度の新作は、最高級のワインにしたい。名前も特別なものを」
助手のアントワーヌが提案しました。
アントワーヌ「カベルネ・ソーヴィニヨンを使いましょう」
ピエール「カベルネ・ソーヴィニヨン、いいね。でも、もっと複雑なブレンドにしたい」
アントワーヌ「メルローも入れましょう」
ピエール「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー、素晴らしい。でも、まだ物足りない」
アントワーヌ「シャルドネも加えては?」
ピエール「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ。でも、もっと」
二人は次々と葡萄の品種を追加していきます。
アントワーヌ「ピノ・ノワールも」
ピエール「ソーヴィニヨン・ブランも」
アントワーヌ「シラーも」
ピエール「グルナッシュも」
アントワーヌ「ムールヴェードルも」
ピエール「サンジョヴェーゼも」
アントワーヌ「テンプラニーリョも」
ピエール「リースリングも」
どんどん長くなるワインの名前。
アントワーヌ「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング」
ピエール「まだまだ。産地も入れよう。ボルドーから」
アントワーヌ「ブルゴーニュも」
ピエール「シャンパーニュも」
アントワーヌ「ローヌも」
ついに完成した究極のワインの名前は…
ピエール「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング・ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ローヌ・キュヴェ・スペシャル・レゼルヴ・グラン・クリュだ!」
アントワーヌ「Magnifique! 素晴らしい名前です」
試飲会の日がやってきました。
ソムリエ「本日のおすすめワインをご紹介します」
ソムリエ「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング・ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ローヌ・キュヴェ・スペシャル・レゼルヴ・グラン・クリュです」
客「Pardon? もう一度お願いします」
ソムリエ「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング・ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ローヌ・キュヴェ・スペシャル・レゼルヴ・グラン・クリュ」
客「C\’est trop long! 長すぎます」
別のお客さんも困惑しました。
客2「このワイン、注文したいのですが」
ソムリエ「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング・ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ローヌ・キュヴェ・スペシャル・レゼルヴ・グラン・クリュですね」
客2「メルシー… mais, c\’est impossible à retenir!」
三人目のお客さんも同じように…
客3「ワインリストに書いてある名前が読めません」
ソムリエ「カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シャルドネ・ピノ・ノワール・ソーヴィニヨン・ブラン・シラー・グルナッシュ・ムールヴェードル・サンジョヴェーゼ・テンプラニーリョ・リースリング・ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュ・ローヌ・キュヴェ・スペシャル・レゼルヴ・グラン・クリュです」
ピエールが様子を見に来ました。
ピエール「アントワーヌ、試飲会はどう?」
アントワーヌ「困りました。ワイン名を言ってるうちに、お客様が帰ってしまいます」
ピエール「それは大変だ。ところで、なぜろうそくを点けているんだい?」
アントワーヌ「ワイン名を言ってるうちに、日が暮れて停電してしまったのです」
まとめ
フレンチ風寿限無、いかがでしたでしょうか。
フランス人の美意識も、行き過ぎると実用的ではなくなってしまいますね。
ワインの名前も、覚えやすさが大切ということでしょう。
エレガンスも結構ですが、シンプルな美しさも忘れてはいけません。
フランス語混じりの落語も、なかなか新鮮で面白いものでした。
国際色豊かな寿限無シリーズ、まだまだ続きますのでお楽しみに。


