【AI落語】ドクターこわい(新作落語)
医者が嫌いという人、結構いますよね。注射が怖いとか、病気が見つかるのが怖いとか、お金がかかるとか。江戸時代でも、医者にお世話になるのは一大事でした。
今回は、そんな医者を嫌がる男の話を作ってみました。
まくら
江戸時代の医者といえば、漢方薬と鍼灸が中心でした。現代のような手術はありませんでしたが、それでも病気を治すプロフェッショナルとして尊敬されていました。
「医は仁術」という言葉もあるように、患者を思いやる心が大切とされていたようです。ただし、中には医者を嫌がる人もいまして…
あらすじ
薬吉「最近、体の調子が悪いんだ。みんなで医者に診てもらいに行かないか?」
鍼次「俺も肩がこって困ってる。一緒に行こう」
灸蔵「早めに診てもらった方がいいぞ」
そこに、青い顔をした脈公がやってきた。
薬吉「脈公も一緒に医者に行かないか?顔色が悪いぞ」
脈公「え?医者?」
脈公の顔がさらに青ざめる。
脈公「と、とんでもねえ!俺は医者が大の苦手なんだ」
鍼次「なんでだよ?」
脈公「あの薬の匂いを嗅ぐと、気分が悪くなるんだ。それに、脈を取られるのを考えただけで手が震える」
脈公「医者ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は脈公を心配して、医者を呼んできた。
薬吉「脈公、優しい先生だから大丈夫だぞ」
脈公「うわああああ!」
ところが、医者の診察を見て、脈公はつい指摘してしまう。
脈公「その脈の取り方が間違ってる!舌の診方も甘いぞ」
鍼次「詳しいじゃないか」
脈公「薬の調合も、分量が違う。そんなんじゃ治らねえ」
気がつくと、脈公は見事な診察で、三人の病気を完璧に診断していた。
薬吉「名医じゃないか…」
脈公「実は俺、元は町医者をやってたんだ。でも、治療が上手すぎて、患者が他の医者を信用しなくなっちまう。それで同業者を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
医者恐怖症を装った脈公は、実は元名医でした。腕が良すぎて他の医者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、医者らしい理由でしたね。
確かに、あまりに優秀な医者がいると、他の医者の患者が減ってしまうかもしれません。脈公の気遣いも理解できます。
これからは適度な腕前で、みんなの健康を見守れるといいですね。


