【AI落語】マッサージこわい(新作落語)
現代でいうマッサージですが、江戸時代なら按摩ですね。疲れた体をほぐしてもらうのは、昔も今も変わらない贅沢でした。
今回は、そんな按摩を嫌がる男の話を作ってみました。
まくら
江戸時代の按摩は、今のマッサージと似たようなものでした。筋肉をもみほぐして、血行を良くする。疲労回復には欠かせない技術でした。
按摩師は街を歩きながら「按摩はいかが」と声をかけて回っていたものです。ただし、中には按摩を嫌がる人もいまして…
あらすじ
熊吉「最近、肩がこってしょうがないな。みんなで按摩を頼まないか?」
狸次「いいねえ。俺も腰が痛くて困ってるんだ」
狐蔵「按摩師を呼んで、みんなでほぐしてもらおう」
そこに、嫌そうな顔をした狸公がやってきた。
熊吉「狸公も一緒に按摩を受けないか?」
狸公「え?按摩?」
狸公の顔が引きつる。
狸公「と、とんでもねえ!俺は按摩が大の苦手なんだ」
狸次「なんでだよ?」
狸公「あの強い力で押されるのを見ると、骨が折れそうで怖いんだ。それに、人に触られるのが気持ち悪くて仕方がない」
狸公「按摩ほど恐ろしいものはねえよ」
翌日、三人は狸公のために按摩師を呼んだ。
熊吉「狸公、軽くやってもらうだけだから大丈夫だぞ」
狸公「うわああああ!」
ところが、按摩師の技術を見て、狸公はつい指摘してしまう。
狸公「その押し方が間違ってる!ツボの位置も全然だめだ」
狸次「詳しいじゃないか」
狸公「力の入れ方も手順も、全部でたらめだ」
気がつくと、狸公は見事な手技で、三人の疲れを完璧に取り除いていた。
熊吉「名人みたいだ…」
狸公「実は俺、元は按摩師だったんだ。でも、あまりに上手すぎて、お客が他の按摩師を信用しなくなっちまう。それで同業者を困らせるのが怖いんだよ」
まとめ
按摩恐怖症を装った狸公は、実は元按摩師でした。技術が高すぎて同業者に迷惑をかけるのを恐れていたとは、職人らしい理由でしたね。
確かに、あまりに上手な按摩師がいると、他の按摩師の仕事が減ってしまうかもしれません。狸公の気遣いも理解できます。
これからは適度な腕前で、みんなで按摩を楽しめるといいですね。


