女子大生セミナー
就活セミナーって、時に予想外の質問が飛び出すことがありますからね。
今回は女子大生が講師を務めたセミナーで起こった、勘違いだらけの質疑応答でございます。
まくら
皆さん、就活セミナーに参加したことはありますか?
最近は優秀な女子大生が、転職希望の大人たちに指導することもあるんです。
でも年上の男性たちが相手だと、いろんな勘違いが生まれることもあるようで。
今日はそんなセミナーでの話でございます。
あらすじ
東京大学4年生の田中愛子さん22歳が、転職支援セミナーの講師を務めることになりました。
参加者は転職を考えている40-50代の男性サラリーマンたちです。
愛子「皆さん、本日はお忙しい中ありがとうございます」
参加者A「よろしくお願いします」
愛子「私で役に立つかわかりませんが、経験をお話しします」
参加者B「(若いのに経験が豊富なのか…)」
愛子「まず、面接での自己アピールについてお話しします」
参加者C「自己アピール?」
愛子「自分の魅力を相手にどう伝えるかです」
質疑応答開始
愛子「何かご質問はありますか?」
参加者A「田中さんは、どんな魅力をアピールされるんですか?」
愛子「私の場合は、コミュニケーション能力と柔軟性です」
参加者A「柔軟性?」
愛子「どんな相手にも合わせられることです」
参加者A「(どんな相手にも…)具体的には?」
愛子「年上の方でも、年下の方でも、うまくやっていけます」
参加者B「年上の方とも?」
愛子「はい、父親ぐらいの年齢の方とも問題ありません」
参加者B「(父親ぐらいの…)どういう付き合い方を?」
だんだん危険な質問に
愛子「相手の求めることを理解して、それに応えることです」
参加者C「相手の求めることに応える?」
愛子「はい、相手のニーズを満たすことが大切です」
参加者C「ニーズを満たす…具体的には?」
愛子「例えば、残業でも休日出勤でも対応します」
参加者A「休日も対応?」
愛子「必要があれば、夜でも休日でも」
参加者A「(夜でも…)すごい献身的ですね」
愛子「仕事ですから当然です」
参加者B「田中さんのような方と一緒に働きたいです」
愛子「ありがとうございます」
さらに質問エスカレート
参加者D「田中さんは、どんな職場環境を希望されますか?」
愛子「アットホームな環境がいいですね」
参加者D「アットホーム?」
愛子「家族のような温かい関係の職場です」
参加者D「家族のような…(娘のような?)それは魅力的ですね」
愛子「上司の方にも可愛がってもらいたいです」
参加者たち「(可愛がってもらいたい!)」
参加者E「どんな風に可愛がってもらいたいんですか?」
愛子「仕事を教えてもらったり、飲み会に誘ってもらったり」
参加者E「飲み会!(二人きりの?)どんな飲み会ですか?」
危険度MAX
愛子「歓送迎会とか、忘年会とか」
参加者F「普通の飲み会以外では?」
愛子「たまには、お疲れ様ということで」
参加者F「お疲れ様で?」
愛子「二人で軽く食事したりとか」
参加者たち「(二人で!)」
参加者G「田中さんは、お酒は飲まれるんですか?」
愛子「少しは飲めます」
参加者G「酔うとどうなります?」
愛子「ちょっと甘えん坊になっちゃいます」
参加者たち「(甘えん坊!)」
参加者H「どんな風に甘えるんですか?」
愛子「『お疲れ様』とか言って、肩もんだりとか」
参加者H「(肩もみ!)それは…嬉しいですね」
クライマックス
参加者I「田中さんは、将来的にはどうお考えですか?」
愛子「できれば、長く同じ職場にいたいです」
参加者I「長く?」
愛子「結婚しても続けたいです」
参加者J「結婚相手は、どんな方を?」
愛子「職場の先輩とかもいいですね」
参加者たち「(職場の先輩!)」
参加者K「年上の方がお好み?」
愛子「包容力のある方が理想です」
参加者K「包容力…どれくらい年上でも?」
愛子「常識の範囲内なら」
参加者L「例えば20歳差とか?」
愛子「う〜ん、ちょっと微妙ですけど…」
参加者L「(微妙ってことは可能性が!)」
大オチ
そこへ、セミナー会社の担当者が現れました。
担当者「皆さん、いかがですか?」
参加者A「とても勉強になります」
担当者「田中さんの指導はわかりやすいでしょう?」
参加者B「ぜひ個人指導もお願いしたいです」
担当者「個人指導?」
愛子「個人指導?」
参加者C「履歴書の書き方を、マンツーマンで教えてもらえませんか?」
愛子「履歴書の書き方?」
担当者「あ、それでしたら来週、履歴書添削セミナーがあります」
参加者D「田中さんが講師ですか?」
担当者「いえ、田中さんは来週から就職で忙しくなります」
参加者E「就職?」
愛子「はい、来週から新入社員として働きます」
参加者F「ということは、今日が最後?」
愛子「セミナー講師としては最後です」
参加者G「どちらの会社に?」
愛子「IT企業です」
参加者H「もしかして、うちの会社?」
愛子「△△システムズです」
参加者H「僕の会社だ!」
参加者たち「えええええ!」
愛子「え?」
参加者H「僕、△△システムズの課長の田村です」
愛子「田村課長!来週からお世話になります!」
参加者I「じゃあ、田中さんの希望通り、職場の先輩と…」
田村課長「ちょっと待て!」
ちなみにその後、愛子さんは無事に会社に入社したですが、初日の挺拶で「為になりたいタイプの男性は?」と聞かれたら、「包容力のある年上の方」と答えてしまいました。その瞬間、男性社員全員が「僕、包容力あります!」と同時に声を上げて、田村課長が「みんな包容力なんてないだろ!」と叫んだそうでございます。
まとめ
ということで、愛子さんの就活セミナーは、参加者の一人が来週からの上司だったという大オチでした。
セミナーでの発言は全部仕事の話だったのに、参加者の皆さんは勝手に期待を膨らませてしまったようですね。
でも愛子さんは来週から、とても温かく迎えてくれそうな職場で働くことになりました。
田村課長は「セミナーの内容は忘れるように」と、他の参加者に念押ししたということです。


