大阪夫婦喧嘩
関西の夫婦喧嘩って、言葉の応酬が激しいですからね。
今回は大阪の商家での夫婦喧嘩を関西弁でお楽しみください。
まくら
皆さん、夫婦喧嘩はしはりますか?
関西の夫婦喧嘩いうたら、それはもう激しいもんでっせ。
特に大阪の商売人の嫁はんは気が強うて、旦那はんもタジタジになってまう。
今日はそんな大阪の夫婦の話でございます。
あらすじ
大阪船場の木綿問屋「丸屋」の主人、太兵衛はんと嫁のお光はんの夫婦でございます。
太兵衛はん、50歳の商売上手。
お光はん、45歳の気の強い嫁はんです。
ある日の夕方、お光はんが鬼のような形相で帰ってきました。
お光「太兵衛!ちょっとこっち来い!」
太兵衛「な、何や光…そんな怖い顔して…」
証拠品発見
お光はんが手に持っているのは、女物の髪飾り。
お光「これ、何や?」
太兵衛「髪飾りやないか」
お光「そんなこと聞いてへん!なんでお前の羽織の懐からこんなもんが出てきたんや!」
太兵衛「え?わしの羽織から?」
お光「とぼけんといて!絶対に浮気しとるやろ!」
太兵衛の弁解
太兵衛「ちょ、ちょっと待てって!わしは何もしてへんで!」
お光「何もしてへん?この髪飾り、どう説明するんや!」
太兵衛「それは…その…」
お光「若い女と密会しとったんやろ!」
太兵衛「そんなことあるかいな!」
お光「ほんなら何で女の髪飾りがお前の懐にあったんや!」
追及が激化
お光はんの追及はどんどん激しくなります。
お光「どこで会うた?誰や?何歳や?綺麗か?」
太兵衛「だから違うって!」
お光「違うって言うなら証拠見せてみい!」
太兵衛「証拠って言われても…」
お光「やっぱりやってるやないか!」
太兵衛はん、完全に追い詰められています。
太兵衛「光、お前も少しは冷静になって…」
お光「冷静やて?冷静になれるかいな!」
さらなる証拠?
そこへ、番頭の定吉がやってきました。
定吉「旦那はん、今日は遅うございましたなあ」
お光「定吉、お前も知ってるんやろ?太兵衛がどこで何してたか」
定吉「え?旦那はんでしたら、ずっと新町の方に…」
お光「新町やと!やっぱり遊郭やないか!」
太兵衛「ちゃうちゃう!仕事や仕事!」
お光「仕事で髪飾りが懐に入るかいな!」
定吉「あ、その髪飾り…」
太兵衛・お光「なんや?」
真相判明の兆し
定吉「それ、お千代ちゃんのでんな」
お光「やっぱり女やないか!」
太兵衛「ちゃうねん!説明するから!」
お光「説明なんか聞かへん!」
定吉「奥さん、お千代ちゃんいうのは…」
お光「誰やその女は?」
定吉「旦那はんの姪っ子の娘はんで…」
お光「姪っ子?」
真相大暴露
太兵衛「そうや!兄貴の孫や!まだ8歳の子供やで!」
お光「8歳?」
定吉「今日、お千代ちゃんが転んで泣いてはったんで、旦那はんが新しい髪飾りを買うてあげはったんですわ」
太兵衛「お前に内緒で買うたから、懐に隠してたんや」
お光「内緒?何で内緒にするんや?」
本当の理由
太兵衛「実は…お前が『子供にお金使いすぎや』っていつも言うから…」
お光「あ…」
太兵衛「でも可愛い姪っ子が泣いてたら、ほっとけんやろ?」
定吉「旦那はん、『光には内緒やで』ってお千代ちゃんに言うてはりましたわ」
大オチ
お光はん、急に照れくさそうになって…
お光「そ、そうやったん…」
太兵衛「だから言うたやろ?わしが浮気なんかするかいな」
お光「でも…何で最初にそう言わへんかったんや?」
太兵衛「お前が怒鳴るから、説明する暇がなかってん」
お光「それは…すまんかった…」
定吉「あ、そうそう。お千代ちゃんが言うてましたで」
太兵衛・お光「何やって?」
定吉「『おじちゃんの奥さんって、いつも怒ってるんやなあ』って」
お光「なんやとー!」
太兵衛「今度はわしが逃げる番やー!」
まとめ
ということで、大阪商人の太兵衛はんとお光はんの夫婦喧嘩は、姪っ子への優しさが原因でした。
でも最後はやっぱり、お光はんの雷が落ちて太兵衛はんが逃げ回ることに。
関西の夫婦は喧嘩も派手やけど、仲直りも早いもんです。
明日にはまた、仲良う商売してはることでしょう。


