花屋の花言葉騒動
花屋さんって素敵な場所ですが、花言葉とか考え出すと、なかなか複雑になりますよね。今回は花選びを巡る騒動を関西弁で描いてみました。ほのぼのとした人情噺になったでしょうか。
花に託す想い
花屋さんっちゅうもんは、人の気持ちを花に託すお手伝いをする場所でんな。
でも、花言葉なんてもんを考え出すと、なかなか選ぶのが難しくなる。
良い意味の花を贈りたいもんですが、知識が中途半端やと大変なことになりまんな。
困った男性客
「花音(かのん)フラワーショップ」にて。
30 代のサラリーマン、山田さんが困った顔で店内をウロウロしている。
店主(おばちゃん)「いらっしゃい。何かお探し?」
山田さん「あの、彼女にプレゼントする花を探してるんですが」
店主「素敵やん。どんな花がお好みで?」
山田さん「それが、花言葉が良い花にしたいんです」
店主「花言葉ねえ…どんな関係の彼女さん?」
山田さん「付き合って 3 年になります」
花言葉の知識披露
店主「ほんなら、バラはどう?愛の象徴やし」
山田さん「バラの花言葉って『愛情』ですよね」
店主「そうそう」
山田さん「でも、赤いバラは『情熱的な愛』で、ちょっと重すぎる気が…」
店主「ピンクのバラもあるで。これなら優しい感じや」
山田さん「ピンクのバラは『感謝』と『上品』でしたっけ?」
店主「よう知ってはるなあ」
山田さん「ネットで調べてきました」
悩む花選び
店主「ガーベラはどう?明るくて可愛いで」
山田さん「ガーベラの花言葉は…えーと…」
スマホを取り出してググる。
山田さん「『希望』と『常に前進』…うーん、これも何か重い」
店主「重いって、良い意味やん」
山田さん「でも、プレッシャーを与えてるみたいで」
店主「考えすぎやない?」
山田さん「だって、花言葉って重要でしょ?」
エスカレートする心配
山田さん「カーネーションはどうですか?」
店主「母の日のイメージが強いけど…」
山田さん「あ、そうか。『母への愛』やから、彼女には変ですね」
店主「白いカーネーションもあるで」
山田さん「白いカーネーション…(ググって)『純粋な愛』と『私の愛は生きています』…」
店主「ええやん」
山田さん「でも『私の愛は生きています』って、まるで死んだみたい」
店主「そんなん気にせんでも…」
店主の苦悩
店主「ひまわりはどうや?元気で明るいで」
山田さん「ひまわり…(ググって)『憧れ』『熱愛』『あなただけを見つめる』」
店主「ロマンチックやん」
山田さん「でも『あなただけを見つめる』って、ストーカーみたい…」
店主「そんなん言うたら、どの花も選ばれへんで」
山田さん「そうなんですよ。困ってるんです」
店主「花言葉なんて、昔の人が勝手に決めたもんや」
山田さん「でも、彼女が花言葉を知ってたら…」
意外な提案
店主「あんたの彼女さん、花言葉に詳しいん?」
山田さん「さあ…どうでしょう」
店主「普通の女の子は、そんなに詳しくないで」
山田さん「そうですか?」
店主「花の美しさと、あんたの気持ちが大事なんや」
山田さん「でも、万が一変な意味だったら…」
店主「ほんなら、花言葉がない花にしたら?」
山田さん「花言葉がない花なんてあるんですか?」
店主「新しい品種とか、園芸品種とか」
突然の電話
その時、山田さんの携帯が鳴った。
山田さん「はい、もしもし…え、今から?うん、分かった」
電話を切って。
山田さん「彼女が急に会えることになったんです」
店主「それは良かったやん」
山田さん「でも、まだ花が決まってない」
店主「もう時間ないから、これにしい」
店主が指差したのは、シンプルな白い花束。
山田さん「これは何の花ですか?」
店主「かすみ草や」
最後の確認
山田さん「かすみ草の花言葉は?」
店主「『清らかな心』『無垢』『親切』や」
山田さん「それなら安心です!」
急いでお金を払って、花束を持って出て行く山田さん。
真実の発覚
30 分後、山田さんが戻ってきた。
今度は彼女と一緒に。
彼女「おばちゃん、ありがとうございました」
店主「どういたしまして。喜んでもらえた?」
彼女「はい。でも山田君、花言葉なんて全然知らなくていいのに」
山田さん「え?」
彼女「花より、その気持ちが嬉しいのよ」
山田さん「でも、ネットで調べたら…」
彼女「私、花言葉なんて覚えてないし、興味もない」
店主「(苦笑い)そうやろうと思った」
山田さん「じゃあ、あの 1 時間の悩みは…」
彼女「一生懸命選んでくれたことが、一番嬉しいプレゼントよ」
まとめ
花言葉って、知りすぎると逆に選べなくなるものですね。でも山田さんの一生懸命な気持ちは、彼女にちゃんと伝わった。結局、プレゼントで大切なのは花言葉より、贈る人の心なんでしょう。最後にほっこりする話で締めくくれました。今回は 88 点!


