町内会長争奪戦
町内会の会議って、なんで皆さんそんなに重要な用事があるんでしょうね?特に会長決めの時は。
年に一度の憂鬱な季節
春といえば桜、新学期、そして町内会の総会や。
この時期になると、みんなそわそわし始める。
なんでかって?町内会長を決めなアカンからや。
集会所には30人ほどの住民が集まってる。
でも、みんな下向いてスマホいじったり、資料に目ぇ落としたり。
誰とも目ぇ合わそうとせえへん。
前会長の苦悩
司会の田村さん(前会長)「それでは、新しい会長を決めさせていただきます」
みんな「……」
田村さん「どなたか、立候補される方は?」
シーン
田村さん「あのー、誰かおられませんか?」
後ろの席の山田さん「田村さん、もう一年やってくれたらええやん」
田村さん「いや、わしは3年もやったんや。もう勘弁してくれ」
前の席の佐藤さん「ほんなら佐藤さん、どうや?若いし」
佐藤さん「ちょっと待てや!なんで急に俺の名前が出るねん!」
責任のなすり合い
鈴木さん「佐藤さんは自営業やから時間あるやろ?」
佐藤さん「自営業やから忙しいねん!っちゅうか、鈴木さんは定年退職しはったから暇やん!」
鈴木さん「暇ちゃうわ!孫の世話で手一杯や!」
田中さん「ほんなら若いお母さんたちはどうや?PTAで慣れてるやろ」
若いお母さん方「「「えーっ!」」」
お母さんA「わたしらは子育てで大変なんです!」
お母さんB「それに仕事もしてますし!」
おばあちゃん「最近の若い子は…わしらの時代は喜んでやったもんやけどなあ」
お母さんA「ほんなら、おばあちゃんがやってくださいよ!」
おばあちゃん「わしは80過ぎとるんやで!」
エスカレートする候補者探し
田村さん「(困り果てて)じゃあ、くじ引きでどうでしょう?」
一同「えーっ!それはあかん!」
サラリーマンの高橋さん「くじ引きは無責任すぎる!」
佐藤さん「ほんなら高橋さんがやったらええやん!エリートサラリーマンやし!」
高橋さん「転勤の可能性があるから無理です!」
鈴木さん「転勤って、もう50過ぎやろ?」
高橋さん「50過ぎでも転勤はあるんです!(小声で)頼むから転勤してくれ…」
お母さんC「それより、新しく引っ越してきた人はどうです?」
新住民の吉田さん「ちょっと!まだ引っ越してきて3ヶ月ですよ!」
みんな「でも、新鮮な目で見てもらえるし…」
吉田さん「新鮮って、わたしは魚じゃないんです!」
意外な名乗り
と、その時、会場の後ろからヒョッコリ手が上がった。
みんな「あ!」
小学生の太郎くん「僕、やります!」
一同「「「えぇー!?」」」
田村さん「太郎くん、君まだ10歳やで?」
太郎くん「でも、大人みんな嫌がってるから」
お母さんA「子供にそんなこと言わせて…」
太郎くん「僕なら、子供目線で町内会を変えられる!ゲーム大会とか、お菓子配布会とか!」
みんな「おお!それは良いアイデア!」
鈴木さん「確かに、固い頭より柔軟性が大事やな」
佐藤さん「太郎くんに一票!」
まさかの選挙結果
結果発表。
田村さん「太郎くん、28票。大人の立候補者、0票。太郎くん当選!」
太郎くん「やったー!」
みんな「おめでとう!頑張って!」
でも翌日、太郎くんのお母さんが血相変えて田村さんの家に。
お母さん「実は太郎、会長になったら町内の掃除当番を全部免除してもらえると思ってたんです!」
まとめ
というわけで、現実逃避の果てに子供を担ぎ出した大人たち。でも案外、子供の素直な発想の方が良い結果を生むかもしれませんね。私も何かの会議で困ったら、小学生に聞いてみようかな。今回の出来は…まあ75点ってとこでしょうか。もう少し大人の狡さを表現したかったんですけどね。


