与太郎のGPS
現代の道案内に欠かせないGPSナビゲーションですが、与太郎が使ったらどうなるでしょうか。
今回は、そんな与太郎のGPS初体験をお届けします。
道案内と与太郎の組み合わせなんて、考えただけでも道に迷いそうですね。
与太郎の現代道案内体験
江戸時代の与太郎が現代のGPSナビゲーションと出会うお話です。
あらすじ
与太郎が友人にスマートフォンを借りて、GPSナビゲーションを使うことになった。
友人「与太郎、これで道案内してもらえるんだ」
与太郎「道案内?」
友人「GPSが教えてくれるんだ」
与太郎「GPS?」
友人「位置がわかるシステムだ」
与太郎「位置?」
友人「今、どこにいるかわかるんだ」
与太郎「へぇ、便利だなぁ」
友人「目的地を入力すれば、道を教えてくれるんだ」
与太郎「目的地?」
友人「行きたい場所だ」
与太郎「なるほど」
友人「今日は駅まで行くんだったな」
与太郎「そうだ」
友人「駅って入力してみろ」
与太郎「駅?」
友人「『えき』だ」
与太郎は慎重に「えき」と入力した。
与太郎「入力したぞ」
友人「検索ボタンを押せ」
与太郎「検索?」
友人「この四角いやつだ」
与太郎は検索ボタンを押した。
すると、画面に地図が表示された。
与太郎「おお、絵が出てきた」
友人「それが地図だ」
与太郎「地図?」
友人「道が描いてあるんだ」
与太郎「なるほど」
友人「この青い線が道だ」
与太郎「青い線?」
友人「この線の通りに歩けば、駅に着くんだ」
与太郎「なるほど、便利だなぁ」
友人「音声案内もあるんだ」
与太郎「音声案内?」
友人「声で教えてくれるんだ」
与太郎「声?」
友人「機械が喋るんだ」
与太郎「機械が喋る?」
友人「そうだ」
与太郎「すげぇなぁ」
友人「じゃあ、出発だ」
与太郎は歩き始めた。
すると、スマートフォンから声が聞こえた。
GPS「100メートル先を右折してください」
与太郎「右折?」
与太郎は立ち止まった。
与太郎「機械さん、100メートルってどのくらいですか?」
GPSは答えない。
与太郎「返事してくれないなぁ」
与太郎は適当に歩いて、適当に右に曲がった。
GPS「ルートを外れました。再計算中です」
与太郎「ルートを外れた?」
与太郎「機械さん、どこが間違ってるんですか?」
GPSは答えない。
与太郎「困ったなぁ」
GPS「Uターンしてください」
与太郎「Uターン?」
与太郎「機械さん、Uターンってなんですか?」
GPSは答えない。
与太郎「Uターン…U?」
与太郎「Uの字みたいに曲がればいいのかな」
与太郎はUの字を描くように歩いた。
GPS「ルートを外れました」
与太郎「また外れた」
与太郎「機械さん、俺の歩き方が悪いんですか?」
GPSは答えない。
与太郎「難しいなぁ」
GPS「200メートル先を左折してください」
与太郎「今度は左折か」
与太郎「200メートル…」
与太郎は歩数を数えながら歩いた。
与太郎「1、2、3、4…」
与太郎は100歩歩いたところで左に曲がった。
GPS「ルートを外れました」
与太郎「また外れた」
与太郎「機械さん、俺の歩幅が短いんですか?」
GPSは答えない。
与太郎「困ったなぁ」
結局、与太郎は道に迷ってしまった。
与太郎「機械さん、どこにいるんですか?」
GPSは答えない。
与太郎「返事してくれないなぁ」
与太郎「この機械、GPSじゃなくてGPS(ぐるぐる・パー・システム)だな」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
江戸時代の与太郎が現代のGPSナビゲーションと出会うという設定で、機械の指示を理解できない様子を江戸言葉で表現してみました。
オチの「GPS」と「ぐるぐる・パー・システム」をかけた言葉遊びです。
与太郎の機械との一方通行なコミュニケーションが面白く描けたでしょうか。
今回は68点くらいでしょうか。


