与太郎の電車通勤
現代の通勤ラッシュは大変ですが、もし江戸時代の与太郎が電車通勤をしたらどうなるでしょうか。
今回は、そんな与太郎の初電車通勤体験をお届けします。
与太郎の常識外れな行動は、きっと現代の満員電車でも健在でしょうね。
与太郎の現代社会デビュー
江戸時代の与太郎が現代にタイムスリップして、電車通勤を体験するお話です。
あらすじ
与太郎が現代の会社で働くことになり、初めて電車通勤をすることになった。
与太郎「電車ってのは、馬車みたいなもんだろ?」
駅に着くと、改札で困ってしまった。
駅員「お客さん、切符はお持ちですか?」
与太郎「切符?なんだそりゃ」
駅員「電車に乗るのに必要なんです」
与太郎「じゃあ、船賃みたいなもんか」
駅員「まあ、そんなところです」
切符を買って改札を通り、ホームで電車を待っていると、満員電車がやってきた。
与太郎「おお、すげぇ人だ」
電車のドアが開くと、人がどっと降りてきた。
与太郎「おーい、みんな急いでどこ行くんだ?」
降りる人「すみません、通してください」
与太郎「あ、すまねぇ」
与太郎も電車に乗り込んだが、満員電車の中でも大声で話し続けた。
与太郎「いやー、この箱船は便利だなぁ」
乗客A「うるさいなぁ」
与太郎「おっと、すまねぇ。でも、この船はどうやって動くんだ?」
乗客B「電気で動くんです」
与太郎「電気?雷か?」
乗客B「まあ、そんなところです」
与太郎「それじゃあ、雷様のお力で動いてるのか。ありがてぇことだ」
次の駅に着くと、与太郎は窓から外を見て驚いた。
与太郎「おお、もう次の宿場だ。早いなぁ」
そして、電車が止まると、与太郎は大きな声で叫んだ。
与太郎「着いたぞー!みんな降りろー!」
乗客たち「まだ目的地じゃないです」
与太郎「あ、そうか。じゃあ、俺だけ降りる」
与太郎は間違った駅で降りてしまった。
駅員「お客さん、この駅で降りるんですか?」
与太郎「うん、会社に行くんだ」
駅員「会社はどちらですか?」
与太郎「えーっと、○○町だ」
駅員「それでしたら、まだ先ですよ」
与太郎「そうか、じゃあ、また乗るか」
次の電車に乗ると、今度は座席に座った。
与太郎「いやー、疲れた疲れた」
すると、お年寄りがやってきた。
与太郎「おじいさん、こんにちは」
お年寄り「こんにちは」
与太郎「立ってると疲れるでしょ?俺の膝に座りなよ」
お年寄り「いえ、結構です」
与太郎「遠慮しなくていいって。昔から年寄りは大事にしろって言うじゃねぇか」
お年寄り「席を譲ってくれるなら、ありがたいです」
与太郎「席を譲る?なんで俺が立つんだ?」
お年寄り「それが電車のマナーというものです」
与太郎「マナー?」
お年寄り「礼儀です」
与太郎「なるほど、電車にも作法があるのか。勉強になるなぁ」
ようやく目的地に着いた与太郎。
与太郎「やっと着いた」
会社の人「与太郎さん、遅いですね」
与太郎「すまねぇ、電車が混んでて」
会社の人「明日からは、もう少し早く出てください」
与太郎「わかった。明日は駕籠で来るよ」
会社の人「駕籠?」
与太郎「だって、電車より与太(よた)よた(よたよた)しないだろ?」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
江戸時代の与太郎が現代の電車通勤を体験するという設定で、現代と昔の常識の違いを表現してみました。
オチの「与太よた」は、与太郎の名前と「よたよた」をかけた言葉遊びです。
与太郎の天然ぶりが現代でも健在で、65点くらいはもらえるでしょうか。


