近所付き合い飲み屋
近所付き合いが良いというのは美徳ですが、時と場所を選ばないと大変なことになります。
特に飲み屋という場所では、人間関係が複雑になりがち。
そんな中でも平和主義を貫こうとする男の奮闘記です。
私も飲み屋では大人しくしていますが、それは弱いからです。
平和主義者の飲み屋奮闘記
あらすじ
近所付き合いの良い源助が、いつもの飲み屋にやってきた。
源助:「今日も一杯やるか」
店主:「いらっしゃい。今日は賑やかですよ」
見ると、常連客が何組かに分かれて飲んでいる。
源助:「みんな、元気だな」
店主:「でも、なんか険悪な雰囲気で」
源助:「そうか、じゃあ仲良くしてもらおう」
—
源助は各テーブルを回り始めた。
源助:「熊さん、今日は機嫌がいいね」
熊:「いや、あっちの寅が気に食わなくて」
源助:「なんで?」
熊:「俺の悪口言いやがった」
源助:「きっと誤解だよ。一緒に飲もう」
熊:「寅と一緒は嫌だ」
源助:「まあまあ、酒の席だ。仲良くしようぜ」
—
源助は寅のテーブルへ。
源助:「寅さん、熊さんと何かあったのか」
寅:「あいつが俺の女房の悪口を」
源助:「それは誤解だって」
寅:「誤解じゃない。確かに聞いた」
源助:「じゃあ、一緒に飲んで話し合おう」
寅:「話し合いなんかするもんか」
源助:「頼むから、仲良くしてくれよ」
—
源助は両方のテーブルに酒を運んで、仲裁を続けた。
源助:「ほら、熊さんも寅さんも、この酒を飲んで」
熊:「源助が言うなら」
寅:「まあ、源助のためだ」
源助:「ありがとう。俺も一緒に飲む」
こうして源助は、仲裁のために何杯も酒を飲むことになった。
—
しかし、他の客同士も言い争いを始めた。
客 A:「おい、そこの八公」
客 B:「なんだ、権助」
客 A:「さっき俺の酒を飲んだだろ」
客 B:「飲んでねえよ」
源助:「おいおい、喧嘩はやめろ」
源助は慌てて仲裁に入り、また両方に酒を奢った。
源助:「ほら、俺の酒だ。仲良く飲んでくれ」
—
次から次へと小さな諍いが発生。
客 C:「こら、金を踏んだな」
客 D:「踏んでない」
源助:「待て待て、金なら俺が払う」
客 E:「おい、俺の席を取るな」
客 F:「空いてたじゃないか」
源助:「席なら俺が譲る」
すべての仲裁で、源助は酒を飲まされ続けた。
—
気がつくと、源助は泥酔状態になっていた。
源助:「みんな〜、仲良く〜」
客たち:「源助、大丈夫か」
源助:「平和が一番だ〜」
客たち:「もう十分飲んだろ」
源助:「まだまだ〜、みんなで飲もう〜」
結局、仲裁に入りすぎた源助が一番酔っ払ってしまった。
店主:「源助さんのおかげで、みんな仲良くなったよ」
客たち:「でも、本人が一番ひどい状態だ」
源助:「へへへ〜、平和の酒神だ〜」
まとめ
平和主義を貫いた結果、自分が一番酔っ払ってしまう。
でも、おかげで飲み屋は平和になったから、まあ良しとしましょう。
世の中、誰かが犠牲になって平和は保たれているのかもしれませんね。


