カラオケの曲
まくら
カラオケって、選曲に困りますよね。
特に若い人と一緒だと、知らない曲ばかりで肩身が狭い思いをします。
でも、知ったかぶりは禁物です。
今日は、そんなカラオケでの失敗談です。
あらすじ
会社の歓送迎会の二次会で、カラオケに行くことになりました。
若手社員「課長も歌ってくださいよ」
田中課長「いや、俺は聴いてるだけで」
若手社員「そんなこと言わずに」
田中課長「最近の曲は知らないし」
若手社員「じゃあ、昔の曲でも」
田中課長「昔の曲って…」
部下が最新のヒット曲を歌い始めました。
若手社員「この曲知ってます?」
田中課長「あ、ああ、知ってる知ってる」
本当は全然知りませんでした。
若手社員「じゃあ、次歌ってください」
田中課長「え?」
若手社員「さっき知ってるって」
田中課長「いや、それは…」
見栄を張ってしまいました。
田中課長「よし、歌うか」
リモコンで曲を入力しました。
田中課長「えーと、これだな」
適当に選んだ曲が始まりました。
♪〜イントロ〜
田中課長「(知らない曲だ…)」
でも、もう後には引けません。
画面の歌詞を必死で追いかけました。
田中課長「♪あ〜い〜し〜て〜る〜」
若手社員「課長、それ違う曲ですよ」
田中課長「え?」
若手社員「画面見てください」
見ると、全然違う歌詞が流れていました。
田中課長「あ、老眼で見えなくて」
若手社員「じゃあ、最初から」
また最初から始まりました。
今度は画面をしっかり見て歌いました。
田中課長「♪きみ〜の〜」
でも、リズムが全然合いません。
若手社員「課長、ラップですよ、それ」
田中課長「ラップ?」
若手社員「そう、早口で」
田中課長「♪きみのえがおがすきだからぼくはきょうもがんばれる」
若手社員「息継ぎなしですか」
田中課長「ラップって息継ぎしないんじゃ…」
若手社員「します!」
なんとか一曲終わりました。
若手社員「課長、お疲れ様でした」
田中課長「いや〜、最近の曲は難しいな」
若手社員「でも、よく知ってましたね、この曲」
田中課長「まあ、有名だから」
若手社員「有名?」
田中課長「テレビでよく流れてるだろ」
若手社員「そうですか?」
別の社員「課長、この曲、韓国語ですよ」
田中課長「え?」
別の社員「K-POPです」
田中課長「道理で歌詞が…」
若手社員「じゃあ、何語で歌ってたんですか?」
田中課長「日本語…のつもりだった」
よく見ると、画面にはハングルが表示されていました。
別の社員「でも、なんで韓国語の曲を?」
田中課長「いや、タイトルが日本語だったから」
若手社員「タイトル見せてください」
画面を見ると「愛してる」と書いてありました。
若手社員「これ、『アイシテル』じゃなくて、韓国人歌手の名前です」


