宅配の荷物
まくら
最近はネット通販が便利になって、つい色々買ってしまいますね。
時には、何を注文したか忘れてしまうこともあります。
今日は、そんな宅配便にまつわる話です。
あらすじ
田中が仕事から帰ると、ポストに不在票が入っていました。
田中「また不在票か…」
奥さん「何か頼んだの?」
田中「さあ…覚えてない」
奥さん「覚えてないって、お金払ったんでしょ?」
田中「最近、色々頼みすぎて…」
不在票を見ても、送り主は書いてありません。
田中「明日、再配達してもらおう」
次の日、宅配便が来ました。
配達員「お荷物です」
田中「ありがとうございます」
大きな箱でした。
奥さん「何これ?こんな大きいもの頼んだ?」
田中「うーん…」
箱を開けてみると、中身は扇風機でした。
奥さん「扇風機?今、冬よ」
田中「あ、思い出した!夏のセールで安かったから」
奥さん「それ、半年前じゃない」
田中「配達、遅すぎだろ」
伝票を見ると、注文日は一昨日でした。
田中「あれ?一昨日?」
奥さん「やっぱり最近頼んだんじゃない」
田中「でも、冬に扇風機なんて…」
そこへ、また宅配便が来ました。
配達員「お荷物です」
田中「え?また?」
今度は小さい箱でした。
奥さん「今度は何?」
開けてみると、アイスクリームメーカーでした。
田中「アイスクリームメーカー?」
奥さん「冬にアイス作るの?」
田中「いや、これも覚えてない…」
伝票を確認すると、これも一昨日の注文でした。
奥さん「一昨日、何してたの?」
田中「普通に仕事して…あ!」
奥さん「思い出した?」
田中「一昨日、会社で暑くて…」
奥さん「暑い?冬なのに?」
田中「暖房が効きすぎて、みんなで『夏みたいだ』って」
奥さん「それで?」
田中「『扇風機でも買うか』って冗談で言ったら、部下が『じゃあアイスも』って」
奥さん「まさか…」
田中「スマホで見てたら、間違えて注文ボタンを…」
そこへ、三つ目の荷物が届きました。
配達員「お荷物です。これで最後です」
田中「最後?まだあったの?」
小さな封筒でした。
中を開けると、クーラーのリモコンが入っていました。
奥さん「リモコンだけ?」
田中「あ、これは…」
奥さん「何?」
田中「会社のエアコンのリモコンなくして、同じ型番を探してた」
奥さん「それで買ったの?」
田中「うん」
奥さん「じゃあ、これは必要なものね」
田中「いや…」
奥さん「何か問題でも?」
田中「昨日、会社の掃除のおばさんが、リモコン見つけてくれたんだ」
奥さん「じゃあ、これも要らないじゃない」
田中「しかも…」
奥さん「まだ何かあるの?」
田中「このリモコン、よく見たら扇風機用だった」


